〔PL500の特徴〕

PLの最大の特徴は、面処理能力です。
PLが金属同士が起こしている摩擦箇所に運ばれると
そこで発生している熱、圧力に応じてその金属面と化学反応し、摩擦の発生を押さえる(少なく
する)金属面を作り上げていきます。もちろん金属同士が破壊し合わねばならない範囲(ギアの
かみ合い時、初期作動で発生する金属粉等)まで100%押さえられる程の力はありません。
しかし、その領域を越えてからはPLの独壇場です。PLがない場面では例えば何回オイル交換しても
その都度に金属粉が同様に出てくる、或いは、クリアランス、組み付け、金属材質、には何の問題も
無いのですがメカニカルノイズが大きい等、気にするといろいろなテーマが出てきます。でも、PLを
使うとそんな悩みは見事に解決します。また、この面処理能力は、メタル、ベアリング等が焼き付きを
起こしてしまったような場合にも威力を発揮します。クランク、コンロッドのメタルが焼き付いて
止まってしまったようなとき、PLがあると動き出すことがよくあります。焼き付いた箇所にPL
を浸透させ、ほんの少しでも動かせるのなら、その動きが段々大きくなり、回転させられる程になり、
そして最後には依然と変わらず回るようになるまで回復することがあるのです。
これもPLの面処理能力なのです。焼き付きを起こした面は凸凹が非常に激しく、しかも熱で融着
しているのが普通です。だから動かないのです。でも、PLを浸透させ、少しでも動かせたら凸部分が
段々と面処理され動くまでになるのです(もちろんメタル、ベアリング等が破壊されてしまった物を
元に戻すことなどは出来ませんが)。早期に異常を発見しPLで処置したならば応急処置にもなります。
もちろん、最初からPLを使用していればこんな目に遭わなくて済みますが。普段からオイル管理を大切に
し、良いオイル+PLを使用している方には無縁の話です。

PLの次なる特徴は、高い洗浄能力です。
普通オイル交換をきちんとしている方(1.500km~3.000kmに一度)のエンジン内部にはスラッジ等は無いように思えるでしょう。
でも実際は違います。最近の100%化学合成オイルでも2.000kmを越えるとスラッジが発生してきます。もちろんその
オイル自身清浄分散力が高いので、発生したスラッジ等をオイル自身に取り込んでフィルターで濾過して行きますが、
しきれない部分もあります。特に、高温スラッジ等は難しいのです(ヘッドカバーを開けて裏側を見ると焼けたオイル色をした
様に着いている物があります。長時間経過した物は、指で擦ったぐらいでは落ちません。アレです。)でもPLを使っていると
いつの間にか落ちてきます。それ程の高い洗浄効果があります。だから低温スラッジ等はすぐに落とします。
PLの入っているエンジン内部はいつもきれいです。
 ここでご注意を!!この効果は、計年変化で劣化している物、痛んでいるのに気づいていない場合には要注意なのです。
よくある例では、バルブのステムシールからのオイル下がり、エンジン・トランスミッション等のシールからのオイル漏れ
等です。シールが痛んでいて若干漏れていた、或いは、痛んでいた上をスラッジ等がパッキン代わりになっていて漏れを止め
ていた、と言うのが大半ですが、どちらもPLを入れたら大変です。前述の作用(高い洗浄力)でオイルが漏れてきます。
そんな症状が出たらあきらめてシールを交換して下さい。元が悪かったのですから、もちろん古いとは言ってもメインテナンスが
しっかり出来ているのなら安心してお使い下さい。

PLのもう一つの特徴は強力な油性
油性が強い。油性言ったら、”油っぽい性質”とでも言いましょうか、粘度とはまた違う”べと~”としたあの感じです。
こんな例があります。オイル上がりをして白煙を吐きながら走っている車にPLを使ったら、見事に白煙が治まったと言うのです。
そんなとき私どもは2つの説明をします。1つはPLの油性が強いので油膜を作る力が強まり(油膜形成力が高まり)、原因である
クリアランスの微妙な境目を補ったと。そしてもう一つは、前述にプラスして、リングの膠着を徐々に取り除いた結果では
(高い洗浄効果)と、初めの例は、PLを注入後5~10分で治まった場合で、後のケースはPLを注入後何百kmか走行した後に
治まった場合です。もちろん限度を遙かに超えたガタガタエンジンにはとても効果を期待できないでしょうが。

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