イタリアンモーターサイクル伝統の「構造の美学」をも感じさせるエレガントで三次元的なデザインでもある。対重量比の剛性が極めて高い構造のスーパーバイクシリーズのフレームは、車体全体のバックボーンとなっており、他のコンポーネントも絶えることのないリファインを繰り返し、世界スーパーバイク選手権のオフィシャルレーシングマシーンと同じものに近づきつつある。 つまり、ここ数年間全てのライバル達が基準として設定している水準に着実に向かっているのである。748と996の2000年モデルは構造面で大きな進歩を遂げており、どんなトラックでもコントローラブルな安全性を確保し大きな満足感をライダーに与えてくれるよう、最後の1馬力までも完全に出し切ることのできるシャーシが実現した。
748を除く全てのスーパーバイクモデルが装備している5本スポークホイールは、信頼性を全く犠牲にすることなく軽量化を実現した構造の新設計のものを新たに採用した。
ホイール1個につき500グラムの軽量化が図られ、ばね下重量の軽減であるため、荒れた路面での安定性向上に寄与している。

748
ドゥカティ・スーパーバイクシリーズのエントリーモデルである748は、実績のある3本中空スポークアルミニウムホイールとクロームメッキのインナーチューブを採用のショーワ製φ43mm倒立フ口ントフオークを装備している。
ステアリングヘッドがシンプルな構造のフレームで、キャスター角は24°30”に固定されている。リアサスペンションは他のスーパーバイクとスペック的に同等、ザックスーボーゲ製のショックアブソーバーを装備。 他バージョンが装備するショーワ製と特性/クオリティ面で同じであり、遜色のないレスポンスを発揮してくれる。

748R
1999年限定生産の『フオガティ・レプリカ』996SPS/Fに使用されたものと同等のフレームを採用。
748R及び996モ/ポスト
ショーワ製φ43mm倒立フロントフォークを装備しており、インナーチューブには窒化チタニウム・TiNコーティングが施され低摩擦係数と独特のゴールドカラーを特徴とする。
この特殊コーティングでルックス面でのリファインに加え、クロームメッキより表面硬度が増すことにより滑動性がアッブしている。
フォークは細かな凹凸による振動をより効率的に吸収でき、快適性の向上と共にラフな路面での操作性が改善されている。
より微妙な調整が可能なアジャスタブルタイプで、ライダーの好みに忠実にセッティングできる。